大腿四頭筋セッティング
膝を安定させる内側広筋を活性化させ、痛みなく膝の機能を保つ。もっとも基本となる膝のリハビリです。
へんけいせいひざかんせつしょう
日本で推定2,500万人が抱える代表的な膝の疾患で、特に50歳以上の女性に多く見られます。階段の昇降・正座・歩き始めに痛みが出やすく、進行すると膝が変形して O 脚になることも。太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)を鍛える運動と、ふくらはぎや裏もものストレッチを組み合わせることで、軟骨への負担を軽減し進行を抑えられることが研究で示されています。手術を避けたい方は、早期からの自宅運動が効果的です。
膝を安定させる内側広筋を活性化させ、痛みなく膝の機能を保つ。もっとも基本となる膝のリハビリです。
膝を曲げずに太もも全体を鍛え、歩行や階段昇降の安定性を高めます。
日常で最も使う「立ち座り」の動作を鍛え、トイレ・椅子からの立ち上がりを楽にします。
硬くなったふくらはぎをゆるめ、歩行時の膝への衝撃を吸収しやすくします。
変形性膝関節症の方を訪問リハで担当する時、まず気になるのは「痛みでどれだけ動けなくなっているか」です。「歩くと痛いから、動かない」→「動かないと筋肉が衰える」→「もっと動けなくなる」という悪循環に陥っている方が、本当に多いです。
訪問の現場では、こんなパターンをよく見ます。70〜80代の女性、半年前から膝の痛みでほぼ寝たきり気味。最初は起き上がるのも一苦労ですが、痛みのない範囲で大腿四頭筋セッティングを毎日10回×2セット続けると、4週間ほどでトイレまで自力で歩けるようになる方が少なくありません。地味でも、続けると確実に変わるのが膝の運動の特徴です。
大切なのは「痛みが治まるまで安静」ではなく、「痛くない動きを少しでも続けること」。膝のためには、動かない方が悪です。ただし、動かし方を間違えると逆効果なので、最初は基本の運動から始めることをおすすめします。
痛みのレベルが10段階で6以上の日は、無理せず1日休んでもOKです。ただし3日以上連続で休むと筋力低下のリスクがあるので、痛みのない範囲(クアドセッティングなど臥位の運動)だけでも続けることをおすすめします。「痛みが完全に消えるまで安静」は、実は遠回りになります。
進行度によります。比較的軽度(KL分類でGrade 2まで)なら運動療法の効果が大きく、まず3〜6ヶ月の保存療法を試すのが一般的。Grade 3〜4で日常生活に支障があるなら、人工膝関節置換術(TKA)も選択肢です。判断は整形外科医にご相談ください。
大腿四頭筋セッティングは2〜4週間で「歩くのが楽」「膝が安定した」と感じる方が多いです。本格的に痛みが減るまでは8〜12週間。地味ですが、継続が一番の薬です。
体重1kgの減少で、歩行時の膝への負担は約4kg減ると言われます。運動療法と並行して食事の見直しも効果的です。BMI 25以上の方は、まず2〜3kgの減量を目標に。
各運動の詳しいやり方・イラスト・注意事項は、トップページから確認できます。
→ 詳しい運動メニューを見る変形性膝関節症のセルフケアに役立つ器具を、訪問リハ10年の経験からピックアップしました。
※当サイトはAmazonアソシエイト・楽天アフィリエイトに参加しています。リンク経由の購入でサイト運営費の一部になりますが、推奨の基準はPT判断のみです。